マンションを建てる際に必要な確認申請

確認申請ってなに?

 

まず初めに『建築基準法』という法律についてご説明します。
建築基準法とは、建物を建てる際に守らなければならない事項が
定められている法律です。

  • 用途や地域に関すること
  • 高さや面積の制限に関すること
  • 火災に対する安全性に関すること
  • 避難に関すること
  • 設備や衛生的なこと
  • 構造的な強度に関すること

などです。

 

マンションに限らず、建物を建築しようとする際には、
建築士が設計図を描きますが、その設計図が建築基準法に合致
しているかどうかを審査するのが確認申請(建築確認)です。

 

ちなみに、審査のことを建築確認と呼び、審査用の図面を
提出することを確認申請と呼びます。

 

確認申請はいつ出すの?

 

建物の規模によりますが、通常は建設工事が始まる3ヶ月前程度、
規模の大きな建物では半年程度前に出すこともあります。

 

確認申請を出して審査を受けると、だいたい1〜2ヶ月で審査が終わります。
審査が終わると「確認済証」という証明書をもらうことができ、
晴れて建設工事に着手できるのです。

 

ただし、審査の過程で、色々と指摘を受けることがあり、
設計図を描き替えないといけないこともしばしばあります。
従って、十分に余裕をもったスケジュールを組んで、3ヶ月〜半年前に
提出することが多いです。

 

確認申請はどこに出すの?

 

大きく分けて2通りあります。
役所に提出する場合と民間に提出する場合です。

 

役所に出す場合は、東京23区であれば区役所、市町村であれば
市役所(役場)の建築指導課という所に提出します。

 

民間に出す場合は、国に認められた指定確認審査機関と呼ばれる
機関に提出します。
どちらかというと民間の機関のほうが、スケジュール等について
柔軟に対応してくれる傾向にありますので人気です。

 

確認申請のその後は?

 

確認申請を提出して、無事、確認済証を受領すると建設工事に
着手できるわけですが、今度は建設工事が終わる際に、
確認検査を受ける必要があります。

 

確認検査では、確認申請で提出した図面の通りに、実際に出来上がって
いるかを検査されます。
この検査に合格すると「検査済証」と呼ばれる証明書をもらうことができ、
晴れて建物を使用することが出来るようになるのです。

 

でもこれで全て完了ではありません。

 

建築基準法には「定期検査」「定期報告」という制度があります。
建築基準法に基づいて取り付けられた器具などが、
適正な状態にあるかどうかを行政に報告する義務があるのです。

 

項目によりますが1年に1回、あるいは3年に1回の報告が
義務付けられています。
マンションにお住まいの方であれば、エレベーターの定期検査の
お知らせを受け取ったことがあると思います。
これは法的に義務付けられている検査なのです。

 

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